TOHOシネマズ ららぽーと横浜

  • 永遠の0

原作を随分前に読んでいたので、だいぶ内容を忘れていたおかげで映画も楽しめました。おじいちゃん!みたいな。
戦争映画は観ていて辛い気持ちになるけど、劇中でも言っていたように、西暦2000年を十余年も過ぎた現在ではもうほとんど戦争経験者がいなくなっていて、経験談やその時の正直な感情を直接きくことが出来なくなっているから、こういう媒体で次の世代に伝えて行くことは大切だなぁと思いました。日本が戦争をしたということも知らない子どももいるみたいだし、戦争は「日本史」っていう教科の中だけの遠い昔の物語と思っている子どもも多いだろうし。たった三、四代前のことなのにね。そういえば、私が好きな幕末も、自分が小さい頃はほんの100年ちょっと前、という感覚だったけど、今ではもうだいぶ昔の出来事のような感覚になってきた。生きてる今も、数百年後には歴史の一部になるんですねー。壮大。
最後のシーンはメッセージ性が強すぎる感じもしたけど、忘れ去られつつある今だからこそ、あの様なストレートなアプローチが必要だったのかもしれない。実際に重要な役回りの夏八木勲さんが撮影後に逝去されていることも、失われていく戦争体験の声を表しているようで胸が痛んだ。ご冥福をお祈りします。