舟を編む
●舟を編む
原作も読みやすくて、映画も評判が良さそうだったので観賞。公開してからまだ1か月くらいだと思ったけど、地元の映画館ではもう夕方1回しかやっていなかった。
落ち着いた映画で、隅々まで凝っていて大事に作られた映画なんだろうなぁという印象でした。原作を読んでいた分、2時間でストーリーを納めなくてはいけないという映画の詰め込み具合を少し感じてしまったけれど、存在感のある役者さんたちが限られた時間の中でも登場人物の性格や感情の揺れをできるだけ表現しようとしているのも伝わってきて、キャスティングも素晴らしかったと思います。
ここのところずっとパンフレットは買わなかったのだけど(読み返すことがほとんどない!)、この映画のパンフレットは気合が入っていると聞いたので久しぶりに購入。一部に辞書のために作った紙が使われていて、マジメさんの言う“ぬめり感”を体感できた時は思わず「おー!」と声を上げてしまった。ちゃんと1枚ずつめくれるの。役者さんの表現力に加えて、紙の質感や辞書のポスターなど、こだわりを持って作られたいろんな要素がこの映画をリアルにしてくれている。
余談ですが、子供と電話している西岡さんがとってもおもしろかった!リアリティ、というよりは少しやりすぎているかもしれないけど、親バカって周りから見たらきっとこういう感じなんだよなーと納得。いいお父さんしてるんだな、と想像できる一場面でした。
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/09/17
- メディア: 単行本
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