どうしても譲りたくないことを譲らざるを得なくて、一生後悔する年末年始になってしまった。仕事の関係で、実家に帰れませんでした。私の家族は仲良しで、いつも全員で初詣をして初日の出を見るためにドライブ、帰って一眠りしてからおせちを頂く、というのがお決まり。それに、私一人だけ参加出来なかった。私ももちろん寂しかったし、実家でも父や妹達みんなさみしがってくれていた。
結婚前に私が家族としていられた最後の年末年始で、家を建て直すので今の実家での最後の年末年始。そこに一緒にいられなかったのは、体の一部を失ったようなつらさだった。どんなに甘い考えだっていわれても、仕事より何より家族と過ごすことを大事にしたかった。
街のお正月の雰囲気も落ち着いてきて、さすがにもう心の整理は付いているけれど、それでもまだまだ理性とは関係なく涙がこぼれたりする。恋人は私のために帰省しないでずっとずっとそばにいてくれて、ずっと慰めて支えてくれた。恋人がいなかったらこのお正月は乗り越えられませんでした。感謝。あんまり泣くから、いつもいつも「もう泣かないの!笑うの!」と諭されています。でも、もうこんな気持ちはしたくないし誰にもさせたくない。
長い時間をかけて、お盆やお正月に家族みんなで過ごすことをとにかく楽しくて大事な行事にしてくれた両親に心から感謝している。私もそんな家庭を築きたい。