涙の運用法。

時々、夜に一人で泣く。


泣くと目が腫れるので夜中に泣くのは出来るだけ避けたいけれど、どうしてもぼろぼろと泣いてしまうときは、ついでにいろいろ思い出して思いっきり涙を流して泣き貯めする。今のしんどい気持ちに加えて、期待に応えられずに悔しかったあのこととか、しばらく遠くに出かけるあの人との別れ、もういなくなってしまった人に最後に会えなかったこと、あいつのあのむかつく言葉とか、あいつの独りよがりな態度。「くそー!」とか「孤独だ!」とか「会いたいー!」とか思いながら今だけは被害者意識全開でわんわん泣く。とっかえひっかえで保冷剤をまぶたやほっぺやおでこに当てて冷やしながらとにかく泣く。


そしたら、胸を締め付けるしんどい感情が、あるタイミングですこんと消え去るので、すっきりするわ面白いわでやめられません。


そして、泣いているときは、鼻が詰まっていても詰まっていなくても食べ物の味が感じられないのでとても不思議。