暑いくらいの日差しに眩しがったり、
いきなりそぼ降る雨に小走りしたり、
勢い良く転がるような天気。


こんな日は、気持ちもざわついて、なんとなく落ち着かない。
折りたたみ。


古ぼけた喫茶店の奥の奥で、軽薄でない時間を過ごしながら、
この静かな時の充実感に少しだけ幸福な気持ちに包まれているけれど、
決してそこには永遠とか誠実といった幸せに通じるものはなくて、
むしろ一時の雰囲気に覆い隠された気持ち悪いズレが確かに存在している。
利害関係の一致とか、ひとりよがりな理解や承認。誰だって認められたい。


きっとそうで、だから私は心から、どうしても気持ち良くなれない。
でも動けないから、もう少しこの溜まりに、いるしかない不可抗力。
溜まりの空気はにごってて、だからずっと息が少し苦しくて、
じんわりと悲しくて笑顔もにごる。捻じ曲がったまま滞っている。


飛び出す、というイメージはいくらポジティブとはいえ今の私には孤独すぎる。


あの吹き抜ける風のような自由なあの人に会いたい。
やっぱり独り立ちには早すぎです。顔見たい、話したい。